二階のリビングの一角で見知らぬ中年の男が寄ってきて「お前!うちの子を誘拐した奴だな!うちの子を返せ!」と全く身に覚えのないことを口走る。物凄い剣幕である。高圧的な態度で言い寄られるうちに段々面倒くさくなり謝ってしまう。これじゃあ従軍慰安婦の韓国と日本だなと思う。私が謝ると男は急にご機嫌になり肩を組むと「下にいい処があるんだ、案内してやるよ」とニコニコ顔で一緒に階段を降りる。何故か一階の玄関の片隅に診療所がある。「ここはすごく安く検査を受けられるんだ。一緒に受けよう!」すると中から先生が出てくる。明らかに泥酔している。手にしていたビールグラスをテーブルに置くと手を添えずに口だけでジュルジュルと飲み始めた。診療所の横には土産屋があり壁一面の棚にぬいぐるみが処狭しと並べられている。カメラを手にした店員が「みんな記念写真撮るわよ〜」と言うと、ぬいぐるみたちが「ワーイ」という感じで動きだし棚から降りてきた。「そこのおじさんたちも一緒にどうぞ〜」私たちのことのようだ。ぬいぐるみたちの後ろに並びにっ
こり笑った…
岩熊力也
