競技場のまわりはサーキットになっているようだ。サーキットの脇に土産店があり、そこから子象が覚束ない足取りで姿を現しトラックの荷台に乗せられ消えていった。
土産店に入る。陰気なアンティークが埃をかぶって整然と並んでいる。店の奥まで進むと木製の棺桶の様なものがガタガタ音をたてて震えている。店主の老人が私を指さし「お前に悪霊が取りつくぞ!早く逃げろ!」と怒鳴るので慌てて店の外に飛び出す。飛び出したついでに私は宙を泳ぐようにして逃走するが、やがてなにものかが背中に取りつき動きが鈍くなる。私は諦めて地上に足をおろすが特に身体に異常は現れない。そうこうしているうちにサーキットではレースが始まる。高級スポーツカーと何故か巨大なダンプカーが競いあっている。高級スポーツカーの前に出たダンプカーは後輪を持上げ前輪走行をはじめる。そして追い越そうとスピードをあげた高級スポーツカーを降ろした車体で踏み潰してしまった。高級スポーツカーには男と女が乗っていて、女の乳房はちぎれ、その乳房を食いちぎった男の首が路上に転がった…
岩熊力也