不眠熊日記

〜夢から夢へ
paperboy&co.
竜巻、世界の終わり、鬼の形相
私は360度見渡せる丘の上から世界を眺めている。無数の竜巻が同時発生して街を破壊している。地上は真っ赤な炎に包まれ、黒煙が空を覆う。世界は終わるのだろうか。
丘の上には数十人の老若男女がいて、その顔はみな恐怖に震えている。
隣にいた男が耳元でささやく。「逃げるなら今だ」
私は理解できないまま彼の後についていく。丘の外れに麓に下りる道の入口があり、そこにマシンガンを手にした兵士が数人立って銃口をこちらに向けている。恐る恐る近づくと彼らは人形であることがわかる。ロウの兵士をけちらして進む。中腹に大きな門があり、一人の男が携帯電話で話をしている。男を殴り倒して門の外に出る。
門の外に出て私は驚く。竜巻もなければ炎も黒煙もない。平穏な街並みが広がっていた。私は理解した。丘の上で私たちはバーチャルな映像を見させられていたのだ。門のところにいた男が恐怖を利用して私たちを支配しようとしていたのだ。なんて野郎だ。
私たちは街にくりだす。天災に見舞われていないとはいえ、どこかモラルの崩壊した感じのする荒んだ街並みである。私たちは一軒のバーに入る。
そこには酔っ払って鬼の様な形相の教師と名乗る男がいた。教師は私に近づいてきて「お前の仕事はなんだ」と訊くので、「画家だ」と答えると、「ふざけるなコノヤロー」とハサミ2丁を私の喉元に突きつけ凄む。私はハサミ一丁を奪いとると教師の右目に突き刺した…





筒井康隆「ダンシング・ウ゛ァニティ」読了。あんなぶっ飛ばしてる小説が、あんな哀しげな終わりかたをするとは思わなかった。誰か是非映画化してみて下さい。
では今日も頑張りましょう。

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:23 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
道場破り、リヒター調、黄色い絵
私は道場破りをすることになった。その為に今必死で素振りをしている。相手の太刀を一度かわして斜めから切り捨てるという練習を何度も繰り返す。私は強いのだと何度も自分に言い聞かす。
そしていよいよ決行の日。袴をバサバサいわせながら道場へと向かう。道場内ではおびただしい数の門下生達が綺麗に並んで素振りを行なっている。あれれ、ちょっと人数多すぎじゃね。躊躇する私。どー考えても私より強そうな男どもがおるおる。帰ろうかしら。しかし弱気な自分に鞭打って道場に飛込んだ。
あれれ。外からみたらあんなに大勢で素振りしてたのに、中に入ったら誰もいなくなってる。そのかわりに道場の壁にはリヒター調の青い抽象絵画の大作がずらーっと並んでいた。
私は家に引き返し、黄色い絵の具のチューブをひねくりだしキャンバスへと向かった…





雨ですね。
夢のお告げに従って、朝から黄色い絵を描いてます。今夜は外苑前のオリエ・ギャラリーまで小河朋司のオープニングに出かける予定。
では今日も頑張りましょう。

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:37 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
世界戦争、珍獣キョトン、遺跡
テレビは世界戦争の始まりを告げていた。
しかしここは静かである。私は友人数人と郊外の小屋で酒を飲みかわしていた。
酒も肴も尽きたので私は女友達一人連れてスーパーに買い出しに出かける。
背の高い建物が途切れ、辺りを見晴らせる場所まで出た所で異様な物体を目にする。体長は6メートル程あるだろうか、身体はタヌキで顔は猿をボコボコに殴って真っ赤に腫れあがらせたみたいな獣が二本足で立っている。
私はこの獣を知っている。キョトンという名の珍獣で見かけは凶暴だが非常に臆病な動物で絶滅の危機にひんしている。見かけても無闇に近づいて驚かさないように、との貼り紙を見たことがある、と女友達に告げると、「うわぁ楽しそう、そばまで行ってみよう」と私の手をひっぱる。
キョトンの全身が見える所までくると、こちらの気配を察知したのかサッと姿をくらます。意外と動作は機敏らしい。私たちは一本裏の道まで走って追いかけるが完全に見失う。
私たちは諦めてスーパーへと向かう。
するとスーパーの手前で街路樹をムシヤムシャ食べているキョトンに出くわす。今度は気配を殺してそっと近づく。
でかい。この獣のどこら辺が臆病だというのだろうか。凶暴なオーラをプンプン全身から発散しているではないか。しかし女友達はへっちゃらな様子で正面まで近づいて写真なんぞを撮っている。やめなさい危ない。私は彼女の背後に隠れて早くこの場を離れようと催促する。まったく女というやつは恐ろしい。
スーパーの入口まで逃げてくると、横の空き地にピラミッドの遺跡の様なものが目にはいる。良く見るとそれは建設中のマンションであった。5000年入居開始予定と看板にある。あれ、今年は何年だったっけ…




私はいま信州木曽路にいる。妻の実家でひと夏の出稼ぎである。妻の両親は企業の保養所で管理人稼業に精を出しているのだ。
市川雷蔵が死の直前に出演した時代劇の舞台もここ木曽路だった。深い雪の中を確かな足取りで真っ直ぐに歩いていくラストシーンが印象に残っている。
もしいつか私が映画を撮ることがあるならばここ木曽を舞台に選ぶだろう。谷間の影に悲哀が潜んでいる。
今日は晴れた。川遊びだ。腰が痛い。
頑張ろ。

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
岩壁、クイズ、窪み
薄暗い地下洞窟の様な所に巨大な岩壁が垂直にそびえていて、人々がロッククライミングの様に一面にしがみついている。私は中程にいる。上方から子供の声で問題が読まれる。私たちはクイズに参加させられているようだ。クイズというよりはサバイバルゲームか。問題は数学、地理、歴史と様々だ。正解すると少しずつ岩壁を登ることができる。どうやら登りきった所が地上らしい。
しかし問題がやたらと難しい。数学などはインド人しか正解できないのではないか。
苦戦していると、隣にへばりついていた女が突然「痴漢はやめて下さい」と叫びだす。私の事らしい。身に覚えが無い。こんな状態でどうやって痴漢するというのか。私が反論すると、女はさらにヒートアップする。あー、面倒くさい。さっさと正解してこの女から離れよう。
ここから私は驚異的な正解率で女を引き離していく。女はまだ下で騒いでいる。
しかし地上まではまだまだある。さすがに疲れてきたなと思っていたら、丁度休憩するにはもってこいな感じの窪みを発見する。少し狭いがしばらくここで体を休ませようと、窪みに身体をすべり込ませる。するとその窪みの奥に少年がちょこんと座ってこっちをジッと見ている。問題を読んでいたのはこの少年だろうか。 少年の口が開く。私は失格らしい、もう地上には戻れないらしい…





昨日、メヒカーナのナンシーと会合。メキシコで展覧会の話がまとまる。来年になりそう。しかしメキシコだけにすんなりと進むとは思えないのが少し心配。ニモード。でも楽しみだ。
頑張ろ

岩熊力也
| 不眠熊 | | 07:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
コイル、破滅、マイクロバス
漆黒の宇宙空間にコイル状の物体が青白い光を放って浮かんでいる。日本の人工衛星である。私はこの衛星を修理にやってきた6人のクルーのひとりである。
実に美しい物体である。しかし何故か私はこの衛星が人類を滅ぼしてしまう事を知っている。修理をすることで破滅へのスイッチを押してしまうのだ。
仲間のクルーたちは日本の技術力の素晴らしさなどを楽しそうに語り合っている。私は修理をしてはいけないと言い出せないでいる。人類が滅びる。言わなくては。
しかし修理は始まってしまった。

地球に帰還した私はマイクロバスで旅に出る。雪山をぬうように走っていく。途中蕎麦屋に立ち寄る。女将が美人。
未だ人類は滅びず…





今日は銀座で「新世代への視点2008」のオープニング。私は小品展に一点出しているだけですが。
あぁ、十軒も画廊まわったら汗だくになるだろうなぁ。
頑張ろ

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
悪魔、善意の人、民意
大通りの反対側から私はレースの開始を待っている。向かいの歩道にスタートがあって、二頭の馬がスタンバイしている。 一頭には《悪魔》が跨っている。もう一頭には《善意の人》が跨っている。どう見ても《悪魔》の馬のほうが強そうなのだが、オッズは《善意の人》に圧倒的人気をつけている。「善が勝つ」というのが民衆の願望なのだろう。
私は大いに悩む。《悪魔》の馬券を買えば、お前は悪魔の仲間か、悪魔の馬券で金を得てお前は何とも思わないのか、と言われ民衆の袋叩きにあうだろう。 しかし勝つのは《悪魔》の馬だとの確信があった。
結局私は《善意の人》の馬券を購入。民意に流される。
レースがスタートする。
二頭は歩道(渋谷だろう)を駆け抜け、新しく出来た地下鉄副都心線の入口から地下にもぐって行った。そのまま二頭は我々の前から姿を消した…





昨夜、平野啓一郎「決壊」を読了。悪魔が出てきたのは明らかにその影響だろう。寝る時間も惜しんで長篇小説を一気に読み通したのは久しぶりだ。町田康の「告白」以来か。
眠い
頑張ろ

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
潜水艦、シャルロット、MAGICAL
港に面した超おしゃれなカフェバーを私は経営しているのだった。今日も盛況で店内はにぎやかである。テラスに座り海を眺めながらビールを飲み干す。幸せを感じるひと時。
が、にわかに海面がざわめき始めたと思ったら、突然目の前に真っ黒な巨体の潜水艦がザバッと浮上。私は波をかぶってしまう。何だ何だと見ていると、ハッチの扉が開きシャルロット・ランブリングみたいな女艦長が部下の美女三人を従えて上陸、私の店に入っていく。そして店内で「今日からこの店は我々の管理下におきます」と高らかに宣言するシャルロット。え〜っ。
部下の一人に「貴女方は何者ですか」と尋ねると、「アーティストです」と答える。へぇ〜。
「今度吉祥寺で展覧会あります。来てください」
「はい」と素直な私。
シャルロットが私のところにやってきて、「店名を変えるので、あなたは看板を作りなさい」
「はい」とまた素直な私。
倉庫のような処に連れていかれ、絵の具と筆を渡される。
大きなベニヤ板にまず巨大なマグロが跳ねあがる絵を描き、その上から新しい店名である「MAGICAL〜」と書き入れる。が、MAGICALまで書いたところで突然ベニヤ板がボロボロボロと崩れ落ちてしまう。あらら。
気をとりなおして別のベニヤで新たに始めるが、やはりMAGICALまで書くと崩れてしまった。
どうしたものか。
倉庫の中に麻袋があったので繋ぎ合わせてキャンバスを作成してみる。なかなかではないか。
再び絵筆を手にし、躍動感溢れるマグロを大胆なタッチと構図で描きあげ、力強い筆致でMAGICALと書いたところで絵の具が切れてしまった…





腰を痛めてしまった。先週39のBirthdayだったわけだが、こうして一歩一歩ジジイに近づいていくのね。
ギャラリー ニモードではうって変わってフレッシュなGIRLたちがキラキラと才能を輝かせています。必見。
よーし彼女たちから若さ吸いとって頑張ろー

岩熊力也
| 不眠熊 | | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
泥棒、大家族、汚れた血
開店前の百貨店に忍び込む。私と知らない男と女が一人ずつ。この三人組、靴売場で強盗を働こうという魂胆である。
最初は皆店員のスーツを着込んで紛れこんでいたのだ。ところがどうしたことだろう、いつの間にか私だけ典型的な泥棒のファッションになっちゃってるじゃん。なんでやねん。
バレバレである。百貨店の社員のオッサンが遠くから怪しげな私を見つけ、走ってくる。私は強奪した品々をそこら辺にぶちまけ、逃げる逃げる。私は百貨店を飛び出し、駐車場を横切り、住宅地に逃げ込む。しかしオッサンも早い早い。追い詰められた私は大きな屋敷の石塀沿いに走るがやがて行き止まりになってしまった。
私は振り返りオッサンに対峙する。するとこのオッサン意外な事を口にしはじめた。
「君は○○家の人間だろ。懐かしいなぁ、まだ生きていたとは。といっても君は覚えてないだろうな。君が小さい時に生き別れたのだから。私も○○家の人間だ。私達は家族なんだよ。祖父の代まで○○家は名門で、私達は巨大な屋敷に大家族で暮らしていた。幸せだった、あの頃までは。あの家は呪われていたんだ。祖父はあの屋敷で壮大な血の実験を行なっていたんだ。私達の中には汚れた血が流れているんだよ。私達はみな親子であり兄弟なんだよ。ある日その事が世間に明るみになった。○○家の没落は一瞬にして起きた。私達は世間の蔑みに耐えられず離散した。私は息子一人を連れ、誰も知らない土地でひっそりと暮らした。そういえば君は息子と同い年だったなぁ…」





テキーラ展無事終了。
来年は更にパワーアップしてお届けする予定です。
お楽しみに。
今週金曜日からARTTRACE Gallery (両国)ってとこの小品販売フェアにちょろっと出品します。
よろしく。
では今日も頑張りましょう。

岩熊力也
| 不眠熊 | | 15:41 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑TOP
お知らせ
ホームページを開設しました。
慌てて作ったのでまだ荒削りですが少しずつ改良していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

http://www.iwakumarikiya.com
| 不眠熊 | - | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
夜の雪山、竜巻、金色の絵画
ホテルの窓からは夜の雪山が見渡せる。どす黒い雲が低くたれこめ、雷を落としている。
その悪天候のなか山道に大勢の人が集まって何かしている。何をしているのか。ちょっと見てくると、部屋にいた友人二人が外に出る。私は窓から山道を行く二人を目で追う。
その時突然竜巻が発生。山道の人々を次々と巻き込んでいく。慌てて引き返す友人二人がみえる。竜巻は猛烈な勢いでこちらに迫ってくる。やばいやばい。とにかく窓から離れよう。部屋の奥にいればなんとかなるものだろうか。そうこうしているうちに竜巻がホテルを直撃。うわぁ。
あれっ。急に辺りが静まりかえった。何事もなかったかの様に友人二人が部屋に戻ってきた。あれっ。
この絵いいねぇ、と友人が言う。そこには100号程の金色に塗られたキャンバスが。たしかにいい絵だねぇ。え、これ私が描いたの。すごいじゃん、流石だねぇ。あ、そうだ筆洗わなきゃ…






もっとテキーラくれくれ展開催中。
私は20日〜の第二部に出品いたします。よろしくお願いします。
ちなみに金色の作品ではありません。
ではまた!

岩熊力也
| 不眠熊 | | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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